コンテンツ制作やSEO対策を行う上で一番大切な事はなんでしょうか?
それは「ユーザー目線」です。
- ユーザーが満足するコンテンツであるか。
- ユーザーが見やすいサイトであるか
- ユーザーにとって使い勝手が良いか
当記事を読んでくれているコンテンツ制作者の方は
「私は常にユーザーのことを考えてコンテンツを作ってるよ!」
という方が殆どかと思いますが、では実際に
- どのようなユーザーに対してコンテンツを提供しているか
- どのようなユーザーをターゲットにしているか
- ターゲットユーザーの趣味や趣向、年収はどれくらいか
といった、とても細かな部分まで想定していますか?
「なんとなくのユーザー像」ではありませんか?
あなたの家族全員が性格や趣味趣向が異なるように、ユーザーも一人一人趣味趣向が異なります。
その全員を満足させるのは難しいかもしれませんが。
「特定のだれか一人をターゲット」にするのであれば、満足させるのはとても容易です。
ペルソナマーケティングというマーケティング手法はまさに、「特手の誰かをターゲット」にマーケティングを行う手法です。
闇雲にコンテンツ制作やマーケティングを行うのではなく、
- 年齢
- 性別
- 年収
- 世帯規模
- 学歴
- 趣味
- よく行くお店
- 職種
- 役職
といった基本的なプロフィールを元に「ペルソナ」という架空の人物像を作り上げていきます。
出来上がった「ペルソナ」が満足するコンテンツを作成していくことで、「ユーザーが本当に求めていること」が明確になります。
コンテンツ制作にかぎらず、ブランド構築や商品開発など、「ユーザー目線」が必要な業種であれば必ず役に立つ「ペルソナマーケティング」
今回はそんな「ペルソナマーケティング」を行う手順や分析手法について詳しく解説していきたいと思います。
目次
ペルソナの作成手順
ペルソナマーケティングを行う上で必ずしなければいけないのが、「ペルソナの作成」です。
ペルソナというのは「顧客像」と考えるととても分かりやすいかと思います。
一般的なターゲティングは「WEBデザイナー」「WEBプログラマー」といった大雑把なターゲティングばかりですが。
- 新人WEBデザイナーが対象なのか、ベテランWEBデザイナーが対象なのか
- Dreamweaver使いを対象なのか、ATOMなどのユーザーを対象にしているのか
一見、ターゲティングをしたように見えても、大雑把すぎてしまうのが分かるかと思います。
そこで、「ペルソナ」という架空の顧客像を作ることで、「悩み」や「理想」を理解することが出来ます。
ユーザー目線でのマーケティングを行うことができるようになる事が「ペルソナマーケティング」の一番のメリットではないでしょうか。
では、詳しく「ペルソナ」の作成手法について解説していきます。
ペルソナを作ってみよう
上記は「WEBデザイナー」「WEBプログラマー」を対象にしたメディアを立ち上げると仮定した場合のペルソナを作成してみました。
「ペルソナ」作成において重要なのは「詳細な人物像を作り上げていく」という点。
基本情報
- 性別
- 年齢
- 学歴
- 世帯規模
といった部分から、エピソードとなる
- 仕事内容
- 仕事上での課題
といった部分まで事細かに想定して「ペルソナ」を作成していきます。
ペルソナシートというのを作成し、「名前」「写真」なども設定することで、よりリアルな顧客像を作り上げることができます。
より質の高いペルソナを作るためのコツ
イメージだけでペルソナ像を作ってしまっては意味がありません。
「企業に都合の良いペルソナ像」ではなく「ユーザー目線に近いペルソナ像」を作成する必要があります。
そのためにもぜひ行ってほしいのが「ユーザーインタビュー」です。
対象とするユーザーの生の声を聞くことによって、「企業が知らなかったニーズ」「本当の課題」が見えてきます。
2,3人友人にインタビューを行うだけでも質の高いペルソナ像を作成する材料になります。
もちろん、5人10人とインタビューを行っても問題ありません。
その際、基本的な情報以外にも「感情的な面」もヒヤリングしておきましょう。
ペルソナ像の作成において不満や悩みといった「感情的」がとても重要な要素として作用してくるからです。
またインタビューを行う際には、予めインタビューをスムーズにするために、「インタビュー事項」をまとめておくと良いでしょう。
ペルソナのシナリオを作り込んでいく
ペルソナを作成する際に「シナリオ」の作成に時間をかけましょう。
どういった思想を持っていて、どういった悩みを持っているか。
あなたのサービスを探すための道筋が「シナリオ」を作成することで見えてきます。
シナリオにかぎらず、「ペルソナ」を作成するに当たって、全ての項目をなるべく詳細に書いていくようにしましょう。
ペルソナを細かく設定すればするだけ、精度が高くなっていきます。
ペルソナマーケティングの解析手法
先程作成した「ペルソナ」を元に、どのようにマーケティングを行っていくのか。
そのマーケティング手法についても詳しく解説していきたいと思います。
「ペルソナ」の作成が終了したら、次は「ステップシート」というのを作成しています。
「ステップシート」の目的は、「ペルソナがあなたのサービスにたどり着くまでの行動を明確化」にあります。
- 無関心時期
- 課題認識
- 情報収集
- 比較分析(業種によって)
- 決定
の5項目の行動を弊社では作成していきます。
先程作った「ペルソナ」の行動に矛盾点が生まれないように注意を払いながら作成していきます。
ステップシートを元にコンテンツ案を作成していく。
ステップシートが完成したら、「ペルソナ」と「ステップシート」を元にコンテンツ案を作成していきます。
「無関心時期はどのようなコンテンツがリーチするのか」
「情報収集時期は、このペルソナにはどのようなコンテンツが喜ばれるのか」
ペルソナを元に作成することで、ターゲティングが明確になります。
弊社では「ペルソナ」と「ステップシート」を作成した後に、既存サイトであればGoogle Analyticsの情報を元にコンテンツ案の作成を行います。
更にペルソナを元に「SEOキーワードの選定」も合わせて行うようにしています。
ペルソナを元にSEOキーワードも合わせて考える事で、より精度の高いコンテンツ制作が可能になると考えているためです。
SEOキーワードなどに関しては別の記事で詳しく解説していますので、合わせて読んでみてくださいね。
ペルソナマーケティングのデメリットと注意点
「ユーザー目線」が得られる事がメリットのペルソナマーケティングですが、当然デメリットもあります。
デメリットもしっかりと理解することが、ペルソナマーケティングを上手く行う上でとても重要ですので、合わせて紹介していきます。
また、デメリットを回避するための手法も合わせて解説してきますので参考にしてみてください。
時間がかかる
「ペルソナ」や「ステップシート」の作成はとても多くの時間を要します。
クライアントと細かに作成していく場合は、何時間もかかることもあるでしょう。
ペルソナマーケティングは「架空の顧客像」を隅々まで作り上げていくのが重要なため、致し方ない部分でもあります。
ペルソナの設定ミス
リサーチ不足や誤ったイメージの結果、大きく間違ったペルソナ像を作り上げてしまう可能性もあります。
ユーザー目線ではなく、「企業目線」のペルソナ像を作ってしまっては意味がありません。
そうなってしまわないためにも、ペルソナ作成前にしっかりとしたリサーチなどを行う必要があります。
「イメージ」で作るのではなく、「生の声を元に」ペルソナ像を作成することが、質の高いペルソナマーケティングを行う上で重要なポイントとなってきます。
定期的にペルソナの見直しを行うことが重要
定期的にペルソナ像を見直す事で、より精度の高いターゲティングが可能になります。
万が一大きく誤ったペルソナ像を作成してしまった場合も、方向修正を行うことが可能となります。
「1回作ったらそれでおしまい」にせずに、定期的にメンテナンスを行っていくようにしましょう。
ペルソナマーケティングを今日からはじめよう!
ペルソナマーケティングの手法は会社や行う人によって多少異なるかもしれません。
ステップシートやペルソナシートのフォーマットも異なってくるでしょう。
ですが、大まかな流れや、作成項目、ペルソナマーケティングの概念、手法は変わりません。
ペルソナマーケティングだけではなく、SEOキーワードの選定や、その他のマーケティングも合わせて行うことでより精度の高いマーケティングが可能となります。
時間は多少かかるかもしれませんが、今後のコンテンツ制作などにも役立ちますので、是非ペルソナマーケティングを試してみてくださいね。