(※ 2016/11/22 追記あり)
今回は、新人ライターの間ではびこる誤解について書きたいと思います。
その誤解とは、記事を書けば書くほど文章力が上がるという誤解です。
私自身、初めて仕事としてライターを始めた頃、とにかく記事を書きまくることを意識しました。
文章を書くのが得意だったわけでも苦手だったわけでもなく、クライアントから文章力や構成の面で指摘を受けることは1度もありませんでした。
指摘がなく、継続依頼などもあり、プロライターとして食いつなぐ事ができました。
月100〜200本の記事を執筆しつづけ、多い月だともっと多くの記事をかきました。
ですが、ある日気づいたんです。
「あれ、文章力全然あがってない」
昔の記事も今の記事も「成長が感じられない」
これでは駄目だと思い、文章力を上げる為に何をしなければいけないかを考え続けました。
今回は新人ライターはもちろん、ブロガー、アフィリエイターに向けて、文章力向上の秘訣となぜ文章力が上がらないかを解説します。
目次
ライターとしてやっていくために気づかなければいけないポイント
まずライターに必要なスキル
私はライターに必要なスキルとして、
- 執筆スピード
- 記事の質
この二つが重要だと考えています。
執筆スピードに関しては、
- タイピングスピード
- ツールの活用
- 文章力
こういった要素が折り重なって、スピードにつながります。
記事を沢山書けば書くほど、ツールの活用にも慣れ、
遅かったタイピングスピードも早くなる事でしょう。
文章力に関しては違います。
書けば書くほど文章力が上がると誤解されていますが。
100記事加工が200記事書こうが、
ただ書いているだけで上がるようなものではありません。
どうして文章力が必要なのか
ライターは文章を扱う仕事ですので、必ず文章力が必要になってきます。
- 支離滅裂な文章
- 読みにくい文章
- 内容の伝わりにくい文章
悪い文章ってどんな文章?と聞かれた場合、だいたいこの3つの例があげられるでしょう。
そういった文章を書いてしまわないためにも、ライターとして文章力が必要となってきます。
では何故、多くの方が文章をたくさん書けば文章力が上がると勘違いしているのでしょうか。
文章力が上がる人と変わらない人
文章を書けば書くほど文章力が上がるか?の答えは
半分正解ですし、半分不正解です。
私が以前、仕事の関係で外注したことがあります。
三人のライターを確保し、それぞれに30本づつの記事の執筆依頼をお願いしました。
私は編集として携わっていたため、計90本の記事を編集していたのですが、
始めの頃はどのライターも同じクオリティでした。
しかし、ある一人のライターが記事を書く毎に、みるみるクオリティが上がっていったのです。
- 読みやすさ
- 構成力
- 内容の伝わりやすさ
全てが相対的に向上していっているのがわかりました。
こちらからは特にアドバイスなどをしたわけではなく、
単純に書き続けることで文章力が上がっていったのです。
ですが、それ以外の方は得に文章力は上がらず、
ライティングマニュアルなどを使い研修を行ってやっと文章力が上がったかな?といった感じでした。
文章力が上がる人
では、記事を書き続けて文章力が上がった人の特徴はなんなのでしょうか。
文章を沢山書きライターとして成長する人は、自分で書いた文章を分析することに時間を割きます。
- 構成はどうか
- 伝わりにくくないか
- キャラクター設定は守られているか
といった部分から、
自分が満足する文章ではなく、
読者が満足する文章をどうやったら書けるかを徹底追及します。
そうやってライティングを行うライターは、書けば書くほど文章力が向上していきます。
文章力が上がらない人にならないために
記事をどれだけ書いても文章力が上がらない人というのは、
自分の記事の分析を行わないことにあります。
- どこが悪いのかわからない。
のではなく
- どこが悪いのか探そうとしない。
そんなライターになっていませんか?
文章力の向上は、修正依頼の減少及び執筆スピードアップにもつながりますので、
ライターとしての自分の文章を、徹底研究してみましょう。
本質を掴もう
「文章力を上げるためには、記事を沢山書こう」
と文面通り受けとるライターは、文章力が上がらないライターです。
この言葉の意味を理解するためにも、しっかりと文面以上のものを掴むようにしましょう。
また説得力や執筆スピードを向上させたい場合は、こちらの記事も参考にしてみましょう。