弊社運営のカルチャースクールコミットプラスで中国語講座をやっているんですが。
教材やテキストの作成時に、Google翻訳を多用します。
中国語の発音記号、拼音をGoogle翻訳で確認できるため、
コピペで貼り付けられるので、とても効率がいいんです。
また中国語から英語への翻訳をGoogle翻訳にかける機会もとても多く、
最近中国語から英語の翻訳の質がどんどん上がってるなーって思ってたら。
こんなGoogleのブログ記事が公開されました。
A Neural Network for Machine Translation, at Production Scale
新翻訳システム発表の記事なのですが、
なかなか素敵なので、ザックリ紹介していきたいと思います。
目次
新翻訳システムがかなり来てる!
ディープラーニングを活用した翻訳システム
Googleが昨今力をいれている「ディープラーニング」を活用した翻訳システム
Google Neural Machine Translation(GNMT)
を発表しました。
なんか略すとグリニッジ標準時間(GMT)みたいですね。
さて、ディープラーニングって何?という方には、
なんかスゲエ人工知能らしい。くらいに思っておけばOKです。
人工知能が勉強して、高精度の翻訳を提供してくれるよ!
って理解で大丈夫でしょう。
翻訳エラーが大幅減少
今までの翻訳システムは、フレーズがいくつも登録されており。
そのフレーズベースで機械翻訳をしていました。
それがスゲエ人工知能でおなじみのディープラーニングを活用したGNMTでは、
既存のシステムと比べて55%〜85%もの翻訳エラーの減少に成功しました。
Using human-rated side-by-side comparison as a metric, the GNMT system produces translations that are vastly improved compared to the previous phrase-based production system. GNMT reduces translation errors by more than 55%-85% on several major language pairs measured on sampled sentences from Wikipedia and news websites with the help of bilingual human raters.
(バイリンガルが採点したグラフ)
グラフを見ていただくと、どれくらいの精度で翻訳されているかというのがわかります。
フランス語から英語への翻訳が、かなり高い精度で翻訳されていますね。
中国語から英語に関しては、従来よりも大幅に翻訳エラーが減っているのがわかります。
中国語からの英訳に導入済み
The Google Translate mobile and web apps are now using GNMT for 100% of machine translations from Chinese to English—about 18 million translations per day
そして実は中国語からの英訳には、この素晴らしい技術が導入済みなんです。
中国語から英語への翻訳をGoogle翻訳でバリバリ行っている身としては嬉しすぎる事実!
Google翻訳、これからも使い続けます!
(翻訳結果の比較画像:原文・従来のシステム・新システム・人間による翻訳)
まだまだ人間ではありえないミスも
ディープラーニングを活用する事で、翻訳エラーが劇的に減少しましたが、
まだ人間では起こらないような翻訳エラーもおこります。
ブログでは、まだまだ改善が必要だと述べられていますが。
ディープラーニングという技術的にも、これから精度はどんどん上がっていく事でしょう。
まとめ
昔は「機械翻訳は使わない方がいいよ!」ってのが定説でしたが。
Googleのディープラーニングを活用した、このシステムが進化していけば。
いつかは、「翻訳家」という仕事がなくなる日も来るかもしれませんね。