日本に住んでいて、普通に暮らしているだけでは中々分からないインバウンド需要。
外国人が本当に求めているものはなにか?
これを考える場合、今人気のお土産を見る事で答えが見つかります。
日本でしか買えない、日本製が優れている、日本の文化を感じる。
そんな理由から選ばれるお土産の中に、インバウンド需要の答えが見つかるのではないでしょうか。
今回は外国人に直接インタビューを行い選定した外国人が本当にほしいお土産10選をご紹介いたします。
目次
外国人に大人気のお土産10選
1.文房具
日本は文房具大国と呼んでもいいくらい文房具が充実しています。
アートの国が多く集まるヨーロッパでも、ここまで多くの品揃えはなく。
国によっては「文房具店」自体がありません。
そして、日本で見ればおしゃれな輸入文房具も、現地の人からするとダサく見えていたり飽きてしまっていたりします。
筆者が実際台湾に住んでいた頃、韓国人・カナダ人・アイスランド人の友人と話をしていた際、
日本の文房具はすごい!という話で盛り上がり
- 壊れにくい
- 種類が豊富
- 見た目がいい
といった事を声を揃えて言っていました。
ホームステイの家族にドクターグリップをプレゼントしたら、とても喜ばれた。
なんてという話は留学生あるあるでよく聞く話だったりもします。
インバウンド需要を考えるうえで、外国の文化や背景を知る事で、
本当に欲しい商品も見えてくるのではないでしょうか。
2.抹茶製品
お茶は世界各国で飲まれており、種類も多くあります。
- 緑茶
- 白茶
- 黄茶
- 紅茶
- 黒茶
と6分類があるくらいお茶の種類は豊富です。
その中でも緑茶の部類に入る「抹茶」は今や世界中で楽しまれています。
インバウンド需要を狙う際、真っ先に候補としてあがるのも「抹茶」ではないでしょうか。
「日本」といえば「抹茶」というくらい世界に浸透した味。
それでいて、世界中から愛されている「お茶」の味。
アジアはもちろん、世界中で愛されている抹茶関連のお土産は、今でも鉄板のお土産の一つです。
3.印鑑
印鑑文化のない欧米諸国からの観光客に人気なのが印鑑です。
台湾や中国では、印鑑を使う文化はありますが、アメリカを筆頭にサイン文化が根付いている地域では「見たこと」すらない代物です。
名前を当て字にして、100均で買ったり、作成してもらったりと。
それぞれの楽しみ方で購入して帰られます。
日本では当たり前の事でも、世界では珍しい文化が、まだまだたくさん眠っているはずです。
日本文化を体験したいというインバウンド需要に応える参考になるのではないでしょうか。
4.日本手拭い
日本文化を感じられる商品の中でも、アート性も高い日本手拭い。
最近では和柄などの日本的な柄だけではなく、おしゃれで可愛い手ぬぐいが増えてきました。
特に大阪の手ぬぐい専門店にじむらさんは特に可愛い!
私も何度か足を運びましたが、どの商品もとにかく可愛い!
手ぬぐいだけではなく雑貨なども秀逸で、マスクを買ってしまいました。
日本人にもインバウンド需要にもしっかりとリーチしていくような、
昔ながらでいながら新しい日本手拭いはお土産にぴったりです。
5.浴衣
ユニクロが世界で販売するようになり、日本以外でも気軽に買えるようになった浴衣。
台湾ユニクロでは、着付け方をスタッフが購入者自身でも簡単に着られるようにレクチャーを行います。
インバウンド需要で一番多い要望の一つが、こういった浴衣や着物といった、日本文化を肌で感じられる民族衣装の体験です。
季節問わずにレンタル着物、レンタル浴衣屋さんでは、多くの外国人観光客から予約がはいります。
また、浴衣の見た目の可愛さから子供服として買って帰られる方も多くいらっしゃいます。
インバウンドの需要でも特に大きな需要の一つである「浴衣」をうまく取り入れてみてはいかがでしょうか。
6.扇子・うちわ
値段も手頃で、かさばらない事からお土産として人気の高い扇子。
日本以外でも一般的に扇子やうちわは売られています。
しかし日本の扇子はその中でもとても人気が高く、とくに「和」を感じられる柄が人気です。
日本情緒が感じられる「扇子」「浴衣」「手ぬぐい」
この3点をメインに置かれるインバウンドを狙ったお店も少なくないほど、需要が多い商品です。
7.風鈴
日本独特の文化の一つでもある「風鈴」
文化的にも近いアジアにもこの文化はありません。
そのため、初めて聞く風鈴の音色に癒されて、購入されていく方が少なくありません。
定番のインバウンドにおいて、定番とされている商品以外にも、
まだまだ認知度の低い商品の中にも需要は眠っているのが現場です。
風鈴以外にもまだ知られていない商品がきっとあることでしょう。
その中から需要があるかを調べてみるのもいいかもしれませんね。
8.浮世絵
- 日本が好き
- 日本の歴史が好き
- 日本の文化が好き
訪日リピーターの多くが、このような理由でやってきます。
そんな日本大好きなインバウンド需要にマッチするのが
「浮世絵」
まだ日本には侍、忍者が生活していると思っている外国人も少なくありません。
そんな方は日本に来てがっかりするかと思いますが、浮世絵を見れば、曇った顔も晴れ晴れとすることでしょう。
日本人だと、「浮世絵」を買おうという人は少ないかもしれません。
ですが、外国人の目から見ると「日本文化」に映って見えるため、お土産として買っていくケースが多いんです。
日本の歴史的なお土産を買ってかえりたい。
そんな需要にもマッチする「浮世絵」は、インバウンド需要にもマッチしているといえるでしょう。
9.漫画
Cool japanでごり押しされているオタク文化。
特に世界的にも日本のマンガ文化は有名で、世界各国でアニメ・漫画イベントが行われています。
お土産として、アニメグッズや漫画グッズを買っていく光景を見かける事も少なくありませんが。
インバウンドが全てオタクばかりとも限りませんし、全てに需要があるとは言えません。
それでも、需要がそれなりの規模になっているからこそCool Japanにごり押しされているのでしょうが。
アウトバンドでの漫画事情もすごく、世界各国でMANGAが売られています。
そのため、日本の漫画をお土産として買っていく事も珍しくありません。
日本語の勉強の教材として使われる外国人の方も少なくないため、需要があるんだと思います。
10.調味料
最後に、昨今のインバウンド需要の傾向変化で、高級ブランド品・家電商品の需要から、嗜好品やお菓子、食品といった比較的単価の安いものへとシフトしてきています。
また世界的にも異常なほど食品に関して厳しい検査基準を持つ日本の食品は、世界的にも安心して食べられると評判です。
そのため、お土産として、日本でしか買えない調味料を買っていく光景もふえてきました。
海外でも醤油や、味噌などは普通に売られるようになりましたが、
まだまだ「だし昆布」といった、内食の際に使うような食材や、「だし醤油」といった調味料は海外では買えません。買えたとしても高すぎるのが現場です。
そういった理由から、日本旅行の際に買って帰るケースがとても多いんです。
まとめ
日々変わり続けるインバウンド需要をしっかりと把握する事で、間違った対策を打たなくても済むようになり、最適な対策を打つ事が可能になります。
また、アウトバンドを意識した施策を行う上でも、インバウンドのデータはとても有益に活用する事ができます。
インバウンド対策担当の方は、データをしっかりと見極める力をつけていきましょう。