定期的にニュースで、インバウンド需要に関するニュースを見かけます。
中国人の爆買いなんてワードも、少し古くなってきたように感じられるほど、
インバウンド需要というのは変わり続けています。
ですが、どのように対応したらいいのか。
どうすればインバウンド需要を取り込めるのか。
普通に日本で生活し、ただ外国人が来るのを待つだけになっていませんか?
しっかりとインバウンド需要を本当の意味で知ることで、
外国人観光客に指示される商品を提供することができます。
今回はインバウンド需要を本当の意味で知る為の3つの心得をご紹介いたします。
目次
インバウンド需要を知る為の心得
外国人観光客の懐事情を知る。
以前は高級ブランド品や、家電製品が飛ぶように売れていましたが、それはもう昔の話。
今では、ビールであったり、お菓子、化粧品など、比較的単価の低いものが人気です。
特に中国人観光客は、先日海外から国内に持ち込む際、
5000元(約10万)以上の場合、関税がかかるようになったんです。
そうなると、単価の高い家電製品よりも、数を多く買える単価の低いお菓子や化粧品へと、
インバウンド需要が移行するのもうなずけます。
また、国によって経済状況であったり、トレンドや文化も違うため、
どういった地域の外国人観光客が多いか。
といったことをしっかりとリサーチした上で、
インバウンド需要に合わせた商品展開を心がけるようにしていきましょう。
「売りたいもの」ではなく「買いたいもの」のリサーチ
お店、企業によって「売りたいもの」は当然違います。
ですが、お客様によっても「買いたいもの」が違います。
「売りたい」と「買いたいもの」が合致したときに初めて商品は売れます。
インバウンド需要を取り込む為に、いかにして「買いたいもの」へと変化させるかが課題となります。
大阪に道頓堀ホテルというホテルがあります。
このホテルは、2008年に外国人旅行客にターゲットを絞り、国際化路線に舵を切り、
今では宿泊稼働率90%を超えるほどに成長したホテルです。
外国人旅行客向け に,毎日,日本文化の体験イベントが無料 で開催される。月曜 日は,指先をきれいに飾るデコ&ネイルの 体験イベント,火曜日は自分たちで冷やし うどんや抹茶かき氷をつくる日本の食文化 体験。水曜日は浴衣の着方を教えてもらえ る浴衣着物体験,木曜日は輪投げで賞品獲 得を競い合うゲーム,金曜日は生け花の体 験教室。いずれも,日本のことをもっと知 ってもらい,楽しい思い出をつくってもら おうという企画である。
引用元:創意社
インバウンド需要をうまく掴み、口コミによって外国人旅行客からの指示を獲得している。
日本らしいホスピタリティと、外国人旅行客がホテルにではなく、
日本という国に求めている「異文化体験」の提供。
見習うべき点がとても多くあるのではないでしょうか。
口コミの拡散効果を狙う。
上記でも述べた通り、道頓堀ホテルなどのように、インバウンド需要を狙い、
成功した企業・お店の全てが口コミの拡散効果により知名度を上げ、集客の獲得に繋げています。
日本でも同じように、ブログやSNSの拡散によって収益を獲得しているお店は多く、
特にインバウンド需要を狙った場合、ターゲット国に対して広告をうつのは難しいでしょう。
そうなると、口コミの効果をうまく利用する必要があります。
インターネットをフル活用することで、少ない広告費や労力で大きな効果を得ることが可能です。
Tripadvisorのよう世界中の観光客が参考にするサイトを活用したマーケティングや、
高評価をつけてもらえるような商品のクオリティ、サービスの向上を狙っていくのも大切です。
スピード感を上げないといけない
いかがでしたでしょうか。
3つのポイントをうまく理解し活用していくことが大切です。
最後にインバウンド需要への対策を行う際のスピード感もとても重要となってきます。
大きな会社になればなるほど、そういった意思決定へのスピード感は遅くなるでしょう。
ですが、そうこうしている間に、トレンドは移り変わっていくため、
その時、検討した対策が使えない対策になってしまうことも多いに考えられます。
そうならない為のスピード感も大切にしていきたいところですね。