中国インバウンド対策用ホームページで気をつけたい5つのポイント

※2017/01/24 VPNに関する追記

こんにちは。台湾人と日本人のハーフです。
定期的に自分で言わないと自分でも忘れてしまうほど、見た目は日本人です。
中華圏はもうすぐ旧正月に入ります。
私は今年は旧正月の少し前に結婚式に参加するため帰るのですが、日本へ旅行に訪れる方も一気に増加します。
中国インバウンドを狙う企業にとってはまさに勝負の月となるのではないでしょうか。
弊社ではインバウンド対策用のホームページ制作や運用も行っているのですが、インターネット上にはまだまだ情報が多くありません。
中国インバウンド対策における注意点を5つシェアしたいと思います。
これからインバウンド対策用ホームページを作成する方は是非参考にしてみてくださいね。

目次

中国インバウンド対策用ホームページ作成時の注意点

中国インバウンド対策用のホームページを作成する際、多くの注意点があります。

日本で馴染みの馴染みあるサービスも、中国では全く使えないことも多々あります。
またインターネットサーバーをどこに設置するかなども悩みの種です。
中国インバウンド対策用ホームページ制作において、みなさんが知りたいであろう情報を中心に一つづつ解説いたします。

中国インターネット検閲「金盾」

まず、中国には「金盾」というインターネット検閲が存在します。
日本では考えられませんが、全てが政府に監視されているという状態です。
そのため、「特定のキーワード」「特定のサイト」はアクセスが全くできなく設定されています。
また、そのようなサイトに何度もアクセスを試みると、インターネット接続自体を遮断されてしまいます。

中国国内から見れないサイトの代表例として

などが挙げられます。
その他にも多くのサイトが中国政府の規制対象となっており閲覧ができなくなっております。

「中国国内から本当に全く見れないの?」

というと実はそういうわけでもなく、VPNという別の国のIPを経由することで、金盾を回避する事が可能です。
※2017/01/24 中国政府がVPN利用も禁止すると発表しました。

ですが、中国国民単位でみますと、VPNを日常的に利用している人は少なく、殆どが外国人か一部の中国人のみがVPNを使用しているという現状です。
中国インバウンド対策用でホームページを作るのであれば、中国国内からアクセスできるホームページを作成するのが必須となるでしょう。

金盾チェックツール

では、実際あなたのホームページが中国からアクセスできるのか?というのをチェックできるツールがあります。
あくまでもツールですので、多少の誤差はあるかと思いますが、簡単な目安としては十分に活用する事が可能です。


Great Firewall of China

Test your siteにホームページURLを入力するだけでチェックが可能です。
試しに弊社のホームページをチェックしてみました。

このように、各地域で表示可能な「OK」の表示がでています。
上から

となっております。
次にGoogleもチェックしてみましょう。

このように全てFallとなってしまいました。
このように簡単にチェックが可能ですので、自身のサイトが中国検閲に規制されていないかを確認するようにしましょう。

中国インバウンド対策用のサーバーを考える

中国インバウンド対策用のホームページを作成する上で、「ページ表示速度」がネガティブポイントとなる場合が多々あります。
サーバーの設置場所によって、どうしてもページ表示速度というのが変わってきます。
日本のサーバーも例外ではなく、中国からアクセスした際のページ表示速度はそれぞれ異なります。

「じゃあ中国にサーバーおけば早いんじゃないの?」

と単純に思われるかと思います。
ですが、ここでぶつかる問題が

「中国サーバー契約のハードルが高い」

契約にあたって
– 中国人身分証番号
– 決済を行うクレジットカード登録

といった日本人では解決できないポイントがでてきます。

また、中国国内では法的にホームページを簡単に公開することが出来ません。
中国はホームページ公開前に届け出をし、ホームページにIDを掲載する義務があります。

ライセンスに関しては以下の4つ

ICP登録は外国人でも簡単に可能です。
ですが、それ以外に関しては現地法人を立ち上げる現地企業の協力を取り付ける必要などが多くの課題が出てきます。

ちなみに日本でも有名なAWSが北京リージョンが提供されているのですが、アリババグループが提供している阿里雲が中国国内で圧倒的なシェアを獲得しています。

協力していただける中国人がいらっしゃる方は、運用にトライしてみてはいかがでしょうか。
それ以外の方は、比較的距離の近い香港や台湾のサーバーも検討してみるのをおすすめします。
でも、実際のところはCDNの導入が一番ハードル的にも低いかもしれませんね。

サーバー速度チェックツール

「ところで中国国内から、自分のサイトにアクセススピードってどんなもん?」

少し気になってきた頃かと思います。
中国インバウンド対策用のホームページを持たれている方でしたら是非使ってみたいchinaz.com

chinaz.comは中国各地(+香港・台湾・日本)からアクセスした際の速度などをチェックすることができるサイトです。
海外からのアクセスを禁止していなければ、ページ表示速度のチェックが可能です。

中国・台湾・香港SNS事情

中国インバウンド対策の際、SNS運用に関するお問い合わせやご質問を一番多く頂きます。
日本国内からは分かりにくい現地のトレンドをおさえる事が、中国インバウンド対策には重要です。
日本ではLINEが圧倒的な人気を誇っていますが、中国・香港・台湾それぞれでトレンドは異なります。
中国に限らず、中国語圏のインバウンドを狙う際は、参考にしてみてはいかがでしょうか。

中国

中国で今一番アツイSNSといえばwechatでしょう。
QQと人気を二部していますが、どちらもダウンロードしているという方が殆どです。
中国インバウンド対策を行うのであれば、SNS的な要素も強いWechatを問い合わせツールとして設置するのが良いでしょう。
実際、中国国内向けのサイトの多くでは、Wechatでの問い合わせ対応が充実しています。
中国語対応可能スタッフを用意することができるのであれば、そのような施策も検討されてはいかがでしょうか。

台湾

中国インバウンド対策と合わせて検討される台湾インバウンド対策
台湾ではLINEが圧倒的な人気を誇ります。
ほぼ全ての台湾スマホユーザーがLINEをインストールしていると言っても過言ではないほど普及しています。
それと同じくらい普及しているのがFacebookです。
FacebookとLineをしっかりと運用することで、台湾SNSマーケティングは完結できるといっても過言ではありません。
さらに一歩踏み出したい場合はInstagramのユーザーも若者を中心に増え続けています。
Facebook、Line、Instagramの運用に力をいれることが、台湾インバウンド対策の要と言えるでしょう。

香港

中国の隣に位置する国・香港ではWhatsAppが圧倒的なシェアを獲得しています。
世界的に見てもWhatsAppのシェアは圧倒的で、シンガポール、インドなどでも活用されています。
英語圏のインバウンド対策も合わせてされる予定がある場合はWhatsAppでの問い合わせ対応も検討してもいいかもしれませんね。
また香港でもFacebook、Instagramの人気は絶大です。
SNSマーケティングを考える際は、インフルエンサーの活用なども合わせて検討していきたいですね。

▶インフルエンサーを活用したSNSマーケティングの活用法

インバウンド対策用決済サービス事情

中国インバウンド対策にあたって、決済サービスを導入したい業種の方もいらっしゃるかと思います。
越境ECサイトや宿泊施設、チケット販売、など多くの場面で決済サービスが必要となります。
外資系企業参入に関して規制が厳しい中国では、決済サービスに関しても独自のサービスが多々あります。
その中でも中国インバウンド対策で有効な2つの決済サービスをご紹介いたします。

銀聯(unionpay)カード

中国インバウンド対策の決済サービスとして一番初めに対応したいのが銀聯(unionpay)カードへの対応です。
銀聯(unionpay)カードは約20カ国に加盟店を広げており、国際ブランド的な位置づけにもなりつつあります。
元決済可能な決済サービスの提供は、利用者にとってメリットが大きく、購買の意思決定のプラスポイントに繋がるでしょう。

Alipay  支付寶

銀聯(unionpay)カードと合わせて検討したいのがAlipay  支付寶

paypalの中国版と考えて頂ければ分かりやすいかと思います。
元々クレジットカードが普及していなかった中国では、Alipayの登場により一気に普及しました。
今では利用者数が約4億人を超え、中国国内至る所でAlipay決済が利用可能となりました。
日本国内でも、大手企業のAlipay決済導入に踏み切る動きが見られます。
キャッシュレス化が日本よりも遥かに進んでいる中国に対応させる目的でも、Alipay決済は検討したいシステムです。

baiduSEO対策のポイント


baidu.com

中国インバウンド対策用のホームページを作成する際、弊社ではBaidu向けのSEO対策を行ないます。
「Googleと同じじゃないの?」と思われがちですが。
内部SEOに関してはいくつか異なる点があります。
その為、基本内部SEOに関してはGoogleとは異なる対策を行っています。
一般的なSEO対策とは異なるポイントを解説していきます

baidu SEO対策のポイント

SEO対策前に必ず行う事


http://zhanzhang.baidu.com/linksubmit/url

上記URLでBaiduへの登録が可能です。
Googleでサイトマップを送信する必要があるのと同じですね。
中国語しかありませんが、Google翻訳など活用して頑張って登録しましょう。

baidu 内部施策

GoogleとbaiduのSEO内部施策の異なるポイントをピックアップして説明します。
SEOキーワードの設定方法がGoogleと異なるのがポイントです。
また、TitleタグがとてもSEOランクに影響するため、変える必要がなければ変えないように心がけましょう。
Googleでは今では必要ないと言われているmeta description/keywordに関してもBaiduでは有効です。

baidu 外部施策

Googleと同じく、外部リンクに関してもSEOランクに影響があります。
baidu系のサイト(百度知道、百度百科など)、weibo、youku、QQ空间、renrenといったサイトからの影響があると言われています。
シェアされるコンテンツの制作や、SNS運用などを検討することでSEOランクの上昇にも繋げる事ができます。

現実的な落とし所

サーバーの時にも話した、中国政府発行のIDがSEOランクにも最も影響があると言われています。
その為、現実的な落とし所としては、基本SEO設定と可能であればSNS運用。
それと合わせてリスティング広告を行っていくというのが現実的なのではないかと思います。
予算との兼ね合いなども有るかと思いますので、何を最優先させるかをしっかりと決めて中国インバウンド対策を行う事が大切です。

中国インバウンド対策用ホームページは情報が大切

中国インバウンド対策を行う上で、ホームページ制作に限らず情報がとても大切です。
中国・台湾・香港の生の情報を常に集めている弊社だからこそできる、ホームページ制作、インバウンド対策があります。
インバウンド対策でお悩みの際は、是非弊社AWESOMEまでお問い合わせ下さい。

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